応用物理学会関西支部2023年度第3回講演会では “はかる” をテーマとし、計測・分析技術が、関西の産業や科学の発展にどのように貢献しているのかをご紹介頂きます。さらに標準化を活用したルール作りを ”図る” という視点での、近年の取り組みや、学会への期待についてもご講演頂きます。また今回は、ポスター発表並びに産業技術総合研究所関西センターの施設見学会 (希望の学生のみ) も同時に開催いたします。大学・企業研究者や学生のみならず、一般の方にもご参加頂き、相互の交流を深めることを目的としております。
日時 |
2024年1月23日(火) 13:00 開始 |
主催 |
応用物理学会関西支部
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共催 |
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 関西センター
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場所 |
産業技術総合研究所 関西センター C-4 棟 2F イベントホール
大阪府池田市緑丘1-8-31
https://www.aist.go.jp/kansai/ja/access/index.html
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内容 |
第一部:講演の部「いまこそ知りたい “はかる” のいろは」
13:00~13:15
開会の辞
【基調講演】
13:15~14:00
「地域産業支援のための公設試における計測技術」
小林 哲彦(大阪産業技術研究所)
【基調講演】
14:00~14:45
「標準化を活用したルール作りにおける学会への期待」
江藤 学 (一橋大学)
休憩・ポスター発表準備
【招待講演】
15:00~15:30
「光格子時計がもたらす新たな時間計測とその応用」
髙本 将男(理化学研究所)
【招待講演】
15:30~16:00
「光周波数コムを用いた光演算による高解像度瞬時3次元形状計測手法」
加藤 峰士(電気通信大学)
第二部:ポスター発表・産総研施設見学会の部
(同時並行開催: ポスター発表 1 時間 + 見学会 1 時間)
16:10~18:20
ポスター発表および産総研見学会(各々 30 名程度、先着順)
★ 応用物理学に関する内容であれば分野は限定いたしません。奮ってお申込み下さい。
★ ポスター発表要旨 (日本語の場合200字程度、英語の場合150 words程度) をご提出いただきます。
★ 優秀なポスター発表には賞を授与します。 (受賞対象者:2024年4月1日時点で満33才以下)
★ ポスター賞の詳細 (受賞者名・受賞タイトル名・受賞コメントなど) は後日、支部 HP に掲載予定です。
★ ポスター発表される学生にはトラベルサポートを行います。
★ 見学を希望される学生 (ポスター発表者も含む) は前半と後半で二組に分かれていただき、ポスター交流と見学会を 1 時間ずつ交互に実施いたします。なお見学会の定員は、ポスター発表者を優先させて頂きます。
18:20~18:25
閉会の辞
18:30~
懇親会・ポスター賞授賞式
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定員 |
80名(申込順) |
申込方法 |
ポスター発表
ポスター発表をご希望の方は,予稿テンプレート_2023第3回講演会.docxをダウンロードの上,必要事項を記入してメール添付にて下記の申込先までお送りください.
聴講申込
聴講希望の方は,聴講申込フォーム(このページ上部メニューの「お申し込み」からもアクセスできます)からお申し込み下さい.
見学会申込
ポスター発表をご希望の方は,予稿テンプレートに記載された見学会申込フォームに記入してください.
聴講希望の方は,上記の聴講申込フォームからお申し込みください.
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申込締切 |
2024年1月9日(火) 正午 |
参加費 |
無料(ただし、懇親会参加の場合、懇親会費:一般2,000円、学生1,000円を予定) |
申込先 |
応用物理学会関西支部事務局
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1大阪大学大学院工学研究科物理学系専攻内
TEL/Fax: 06-4864-0125(火・金曜日のみ)
e-mail: secretary@jsap-kansai.jp |
問合せ先 |
橘田 晃宜 (産業技術総合研究所) m-kitta@aist.go.jp
中山 明 (住友電工) nakayama-akira@sei.co.jp
井上 卓也 (京都大学) t_inoue@qoe.kuee.kyoto-u.ac.jp
長谷川 尊之 (大阪工業大学) takayuki.hasegawa@oit.ac.jp |
開催報告 |
第3回講演会は、対面形式で開催し、総勢60名の参加があり、盛況のうちに終了いたしました。第1部講演の部では、基調講演2件と招待講演2件が行われました。基調講演では、関西の産業を支援する計測技術に関して、大阪産業技術研究所様の取り組みを幅広くご紹介いただきました。また標準化推進における学会への期待というテーマで、学術とビジネスとのつながりの重要性に関して、ご講演をいただきました。招待講演では、時間と空間の二つの観点から、光格子時計と光周波数コムの二つの光技術に関する最先端研究に関してご紹介を頂きました。数メートル程度の重力場の差異を捉える、高精度の時間計測や、シングル光パルスによる高精度イメージングなど、興味深い講演をいただきました。いずれの講演でも活発な質疑がなされました。第2部ポスター発表・見学会の部では、26件のポスター発表と40名の見学会参加を頂きました。ポスター発表では、有意義かつ活発な討論がなされました。また今回はポスター発表と同時に見学会を開催し、液系リチウムイオン電池と全固体電池の試作および評価実験室、並びに収差補正高分解能透過型分析電子顕微鏡をご覧いただきました。車載用リチウムイオン電池パックやその他の大型装置をご見学頂き、活発な質問が寄せられていました。懇親会の場では、優れたポスター発表に対して、最優秀賞1件、優秀賞1件のポスター賞が授与されました。
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ポスター賞 |
最優秀賞
P-07 GaN系PCSELの高出力・高ビーム品質CW動作の実現
十鳥雅弘1、小泉朋朗1,2、江本渓1,2、De Zoysa Menaka1、
井上卓也1、石崎賢司1、吉田昌宏1、勝野峻平1、野田進1
1京都大学大学院、2スタンレー電気
優秀賞
P-03 振動検知によるレーザー損傷発生位置センシング
秋吉 諒一1、三上 勝大1、宮坂 泰弘2
1近大生物理工,2量研関西研
受賞者のコメント
P-07 京都大学 十鳥 雅弘 様
この度は「ポスター最優秀賞」という栄誉を賜ることとなり、光栄に存じます。選考委員をはじめとする本講演会に関わった方々に深く御礼申し上げます。私の発表内容は、従来の半導体レーザーの課題である高出力・高ビーム品質を両立可能とするフォトニック結晶レーザー(PCSEL)を窒化ガリウム(GaN)系材料で構成し、青色波長域での高輝度CW動作を実現したということでした。数値解析と実験を繰り返しながら着実に研究を進めたことが、本成果であるCW動作時のレーザー出力の向上に繋がったと考えております。本研究の目指すところはGaN系PCSELのレーザー加工応用であり、その実現に向けてまだまだ光出力を高める必要があるため、今回の受賞を励みに、今後もさらなる研究の発展に努める所存です。最後に、本研究を遂行する上で日頃よりご指導いただいている、野田進教授、Menaka De Zoysa講師をはじめとする研究室の先生方、さらに共同研究をさせていただいているスタンレー電気の研究員の方々に、この場を借りて心から感謝申し上げます。
P-03 近畿大学 秋吉 諒一 様
この度は、ポスター優秀賞を授与いただきましたこと、大変光栄に存じます。発表の場では、様々なご質問、ご意見をいただくことができ、大変励みになりました。これまでデータ取得で苦労することも多かったのですが、実を結び嬉しく思います。今回の受賞に際して、ご指導いただきました、研究室や共同研究機関の皆様に、御礼申し上げます。今後もいただきました賞を励みに、さらに研究活動に精進して参ります。この度は、誠にありがとうございました。
(左から優秀賞:秋吉 諒一 様、尾崎関西支部長、最優秀賞:十鳥 雅弘 様)
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