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2024年度 第1回講演会(開催報告、ポスター賞を追記)

宇宙産業を支える応用物理

応用物理学会関西支部講演会では,毎回特定のテーマを取り上げ,第一線でご活躍されている研究者・エンジニアに研究開発の現状をご紹介いただくとともに,学生を中心とした若手の発表の場も設け,研究成果の発信を通して相互の交流を深めることを目的としております.2024 年度第 1 回講演会は,「宇宙産業を支える応用物理」をテーマとし,応用物理学分野の観点から,衛星間光通信や月面探査等に関する最先端の研究動向や,宇宙開発の基盤となる技術の開発についての研究をご講演いただきます.また,大学研究者,企業研究者,学生間の交流を図ることを目的として,ポスター発表,並びに,講師と学生が気軽に懇談できる「Meetup」を開催いたします.

日時 2024年5月31日(金) 13:00 開始
主催

応用物理学会関西支部

場所

京都大学 桂キャンパス 船井哲良記念講堂
(下記 URL のアクセスマップの 13 番の建物)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r-k

内容

第一部:講演の部「宇宙産業を支える応用物理」

13:00~13:10
開会の辞

 

【基調講演】
13:10~13:55
「衛星通信の動向と宇宙光通信の将来展望」
粟野 穰太(宇宙航空研究開発機構)

 

【招待講演】
13:55~14:25
「シャープ宇宙用太陽電池の歩みと今後の展開」
高本 達也 (シャープエネルギーソリューション株式会社)

 

休憩・ポスター発表準備

 

【招待講演】
14:45~15:15
「小型月着陸実証機 SLIM の省エネ軌道設計」
北村 憲司(三菱電機株式会社)

 

【招待講演】
15:15~15:45
「マイクロ・ナノメートル構造形成現象を活用したイオンエンジンの損耗に関する研究」
占部 継一郎(京都大学)

 

第二部:ポスター発表「最新の研究」・Meetup の部
16:00~18:00 ポスター発表および Meetup(同時並行開催, 各々30 名程度,先着順)

・応用物理学に関する内容であれば分野は限定いたしません.奮ってお申込み下さい.
・ポスター発表要旨(日本語の場合 200 字程度,英語の場合 150words 程度)をご提出いただきます.
・優秀なポスター発表には賞を授与します.(受賞対象者:2025 年 4 月 1 日時点で満 33 才以下)
・ポスター賞の詳細(受賞者名・受賞タイトル名,受賞コメントなど)は,支部 HP に掲載予定です.
・ ポスター発表される学生にはトラベルサポートもあります(旅費支援を申請される方のみ).

18:00~18:05 閉会の辞

18:15~ 懇親会・ポスター賞授賞式

 

定員 100名(申込順)
申込方法

ポスター発表
ポスター発表をご希望の方は,予稿テンプレート_2024第1回講演会.docxをダウンロードの上,必要事項を記入してメール添付にて下記の申込先までお送りください.

 

聴講申込
聴講希望の方は,聴講申込フォーム(このページ上部メニューの「お申し込み」からもアクセスできます)からお申し込み下さい.

申込締切 2024年5月16日(木) 正午
参加費 無料(ただし、懇親会参加の場合、懇親会費:一般2,000円、学生1,000円を予定)
申込先 応用物理学会関西支部事務局
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1大阪大学大学院工学研究科物理学系専攻内
TEL/Fax: 06-4864-0125(火・金曜日のみ)
e-mail: secretary@jsap-kansai.jp
問合せ先 井上卓也(京都大学) t_inoue@qoe.kuee.kyoto-u.ac.jp
植本光治(神戸大学) uemoto@eedept.kobe-u.ac.jp
榎健太郎(三菱電機株式会社) Enoki.Kentaro@dh.MitsubishiElectric.co.jp
長谷川 尊之(大阪工業大学) takayuki.hasegawa@oit.ac.jp
吉田章人(シャープ株式会社) yoshida.akihito@sharp.co.jp
開催報告

第1回講演会は、京都大学の船井哲良記念講堂にて対面形式で開催され,総勢96名の参加があり,盛況のうちに終了いたしました.第1部講演の部では,基調講演1件と招待講演3件が行われました.基調講演では,宇宙開発全体を取り巻く国内外の最新の動向と,宇宙光通信に関する最先端の研究開発について,俯瞰的にご解説いただきました.続く3件の招待講演では,過酷な環境で動作する宇宙用太陽電池の研究開発の進展,小型衛星探査機SLIMのピンポイント着陸の成功を支えた省エネ軌道設計の詳細,さらには,プラズマエッチングによるマイクロ・ナノ構造形成現象を通したイオンエンジンの損耗機構の解明を目指した研究について,それぞれご紹介いただきました.いずれの講演でも,活発な質疑がなされ,応用物理学分野の研究者の宇宙産業への関心の高さを伺うことが出来ました.第2部のポスター発表・Meetupの部では,26件のポスター発表が行われ,熱心な議論が交わされました.また,講師と学生の懇談の場であるMeetupも並行して開催され,参加者同士が笑顔で交流している様子が見受けられました.懇親会の場では,優れたポスター発表に対して,最優秀賞1件,優秀賞1件のポスター賞が授与されました.

ポスター賞

最優秀賞
P-08 2つのプローブ光を用いた偏光・空間分割バランス検出法による3次元光熱変換顕微イメージング
池谷 璃来1、宮崎 淳1
1和歌山大学大学院

 

優秀賞
P-05 トポロジカル超伝導候補材料FeTe0.6Se0.4における磁場に非依存な超伝導ダイオード効果
永田 歌寧1,青木 基2,大同 暁人3,大島 諒1,6,笠原 成5,
笠原 裕一3,安藤 裕一郎4,松田 裕司3,6,栁瀬 陽一3,6,白石 誠司1,6
1京大工,2ICN2,3京大理,4大阪公立大,5岡山大,6京大CSRN

 

受賞者のコメント
P-08 和歌山大学 池谷 璃来 様 
この度は「ポスター最優秀賞」を賜り,誠に光栄に存じます.選考委員ならびに本講演会に関わった方々に深く御礼申し上げます.これまでの積み重ねが,このような形で評価され,大変嬉しく思います.この受賞を励みに,さらなる研究の発展に努めたいと思っております.最後に,宮崎淳准教授をはじめ,日頃よりご指導頂いている先生方,研究生活を支えて下さる研究室メンバーに,この場を借りて心から感謝申し上げます.

 

P-05 京都大学 永田 歌寧 様 
この度はポスター優秀賞を授与いただき,誠にありがとうございます.私の発表は,FeTe0.6Se0.4超伝導体において磁場を必要としない超伝導ダイオード効果を観測し,その起源を明らかにしたというものでした.再現実験や対照実験を地道に何回も繰り返したことが,先行研究とは異なる発現機構を突き止めるという成果につながったと考えております.発表の場では様々なご意見・ご質問をいただき,自身の研究を振り返る大変有意義な機会となりました.厚くお礼申し上げます.また本研究を遂行するにあたり,お力添えいただいた全ての先輩・先生方にも厚く感謝申し上げます.今回の受賞を励みに,これからもより一層研究に邁進してまいります.今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします.

これまでの支部講演会

日付 タイトル 案内PDF 予稿集PDF
2024.03.22 2024年度 第1回講演会(開催報告、ポスター賞を追記) PDF
2024.02.09 2023年度 第3回講演会(開催報告、ポスター賞を追記) PDF
2023.11.02 2023年度 第2回講演会(開催報告、ポスター賞を追記) PDF
2023.06.05 2023年度 第1回講演会(開催報告、ポスター賞を追記) PDF
2023.01.20 2022年度 第2回講演会 PDF
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