メニュー
ホーム    >    支部講演会    >    2025年度 第1回講演会(開催報告、ポスター賞を追記)

2025年度 第1回講演会(開催報告、ポスター賞を追記)

AI時代の材料・プロセス開発からエッジデバイス開発まで

応用物理学会関西支部講演会では,毎回特定のテーマを取り上げ,第一線でご活躍されている研究者・エンジニアに研究開発の現状をご紹介いただくとともに,学生を中心とした若手の発表の場も設け,研究成果の発信を通して相互の交流を深めることを目的としております.2025年度第1回講演会は,「AI時代の材料・プロセス開発からエッジデバイス開発まで」を招待講演のテーマとし,国内外で開発競争が活発なAI半導体を搭載したマイコン開発と,その製造に必要不可欠となる半導体デバイスプロセス・材料作製技術に関する,データ駆動型アプローチに基づく研究との最新状況をご講演いただきます.また,大学研究者,企業研究者,学生間の交流を図ることを目的として,応用物理学全般に関するポスター発表,並びに,講師または賛助会員企業様と学生が気軽に懇談できる「Meetup」を開催いたします.

日時 2025年6月3日(火) 13:00 開始
主催

応用物理学会関西支部

場所

産業技術総合研究所 関西センター C-4棟 第8会議室 (阪急池田駅より徒歩約20分)
https://www.aist.go.jp/kansai/ja/access/index.html

 

内容

第一部:講演の部「AI時代の材料・プロセス開発からエッジデバイス開発まで」

13:00~13:05
開会の辞

 

13:05~13:40
招待講演「自律材料探索」
岩﨑 悠真(物質・材料研究機構)

 

13:40~14:15
招待講演「機械学習制御による結晶成長プロセスの操業自動化」
原田 俊太(名古屋大学)

 

—- 休憩 —-

 

14:30~15:05
招待講演「先端半導体製造用プラズマプロセスにおけるデータ駆動科学の活用」
浜口 智志(大阪大学)

 

15:05~15:40
招待講演「不揮発性メモリReRAMとそのCiM(Compute in Memory)応用」
粟村 聡資(Nuvoton Technology)

 

—- 休憩・ポスター発表準備 —-
第二部:ポスター発表「最新の研究」・Meetupの部
16:00~18:00 ポスター発表およびMeetup(同時並行開催)
・応用物理学に関する内容であれば分野は限定いたしません.奮ってお申込み下さい.
・ポスター発表要旨(日本語の場合200字程度,英語の場合150words程度)をご提出いただきます.
・優秀なポスター発表には賞を授与します.(受賞対象者:2026年4月1日時点で満33才以下)
・ポスター賞の詳細(受賞者名・受賞タイトル名,受賞コメントなど)は,支部 HP に掲載予定です.
・ポスター発表される学生にはトラベルサポートもあります(旅費支援を申請される方のみ).

 

18:00~18:05
閉会の辞

 

18:05~
懇親会・ポスター賞授賞式

定員 100名(申込順)
申込方法

ポスター発表
ポスター発表をご希望の方は,予稿テンプレート2025第1回講演会_利用許諾書をダウンロードの上,必要事項を記入してメール添付にて下記の申込先までお送りください.

 

聴講申込
聴講希望の方は,聴講申込フォーム(このページ上部メニューの「お申し込み」からもアクセスできます)からお申し込み下さい.

申込締切 5月19日(月)正午
参加費 無料(懇親会参加の場合,懇親会費2,000円(予定)を頂きます.学生の懇親会費は無料です.)
申込先 応用物理学会関西支部事務局
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1大阪大学大学院工学研究科物理学系専攻内
TEL/Fax: 06-4864-0125(火・金曜日のみ)
e-mail: secretary@jsap-kansai.jp
問合せ先 山田 英明(産業技術総合研究所) yamada-diamond@aist.go.jp
姫野 敦史(パナソニックホールディングス株式会社) himeno.atsushi@jp.panasonic.com
近藤 裕佑(大阪産業技術研究所) kondoy@orist.jp
田中 一 (関西学院大学) tanaka.hajime@kwansei.ac.jp
開催報告

第1回講演会は、産総研関西センターにて対面形式で開催され、総勢80名の参加があり、盛況のうちに終了いたしました。第1部講演の部では、招待講演4件が行われました。AI半導体作製技術開発や、この様な半導体デバイス作製に必要となる、材料探索、材料・デバイスプロセス開発に機械学習を活用する実際の事例を解説頂きました。材料探索に機械学習を適用することで、人の手では網羅的に探索するのが難しかったり、そもそも思いつかない様な構造などを見出したりする事例や、プロセス観察・制御を自動化して操業を自動化した事例、また、プロセスに用いるプラズマからの発光分光測定結果を、逆問題として解析してプロセス環境を把握する試みなど、いずれも従来には無かった興味深いアプローチをご紹介頂きました。また、ReRAMを用いたAIエッジデバイス開発においては、デバイスの動作原理からこれをメモリとして搭載するまでの詳細を具体的に解説して頂きました。いずれの講演でも、活発な質疑がなされ、応用物理学分野の研究者の当該分野への関心の高さを伺うことが出来ました。第2部のポスター発表・Meetupの部では、24件のポスター発表が行われ、熱心な議論が交わされました。また、講師と学生の懇談の場であるMeetupも並行して開催されました。今回は産総研からも交え計7件のブースが設置され、参加者同士が、研究者・企業人などの経験談や、現在の研究内容もさることながら、今後やってみたい事などについての話を交えて、活発に交流している様子が見受けられました。懇親会の場では、優れたポスター発表に対して、最優秀賞1件、優秀賞1件のポスター賞が授与されました。

ポスター賞

最優秀賞
P-01 高容量・長寿命を指向した酸化還元活性トリアジン系HOFを基盤とする二次電池電極材料の設計と電気化学特性評価
若松勝洋1、山口慶彦2、古野壮一郎2、大嶋萌生2、小林直生2、吉川浩史1
1関西学院大学 工学部、2関西学院大学 理工学研究科

 

優秀賞
P-08 有機WGM共振器における発光増幅のエネルギー閾値の定式化
今田 和希1、宮本 晟那1、小簑 剛1、横松 得滋2、前中 一介2
1兵庫県立大学 理学部、2兵庫県立大学 工学部

 

受賞者のコメント
P-01 関西学院大学 若松 勝洋 様 
この度は、応用物理学会関西支部2025年度第1回講演会におけるポスター賞「最優秀賞」を賜り、大変光栄に存じます。これまでの取り組みがこのような形で評価され、大変嬉しく思っております。選考委員の皆様ならびに講演会の開催・運営にご尽力された皆様に、心より御礼申し上げます。また、当日は参加者の皆様から貴重なご意見やご質問を賜り、活発な議論を交わせたことは非常に有意義な時間となりました。今回の受賞は、日頃よりご協力いただいている共同研究者の皆様のお力添えあっての成果であり、この場を借りて深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も応用物理学の発展に寄与できるよう、一層研鑽を積み、研究のさらなる発展と社会への貢献を目指して精進してまいります。改めまして、この度のご栄誉に深く感謝申し上げます。

 

P-08 兵庫県立大学 今田 和希 様 
このたびは、栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。今回の受賞は、研究メンバーや、指導や助言をいただいた先生方、日頃から研究を支えてくださる関係者の皆様のおかげと、深く感謝しております。私たちの取り組みがこのように評価され、大変光栄に思います。また、発表の機会に加えて、講演や懇親会やmeetupなど大変有意義な機会を設けて頂き、大変感謝しております。このような賞を賜ったのは初めてでしたので、これを励みに、努力を重ねてまいります。

過去の支部講演会へ